2021年10月04日

米軍実物 M12ホルスターを購入

M9拳銃用のM12ホルスターを中古で購入しました。

M12ホルスターはベレッタM92Fが米軍に制式採用された際に併せて採用されたホルスターで、M1911用の革製のホルスターからナイロン製に変更になった特徴があります。
材質だけでなく、左利きに対応等拳銃と同様に現代的な要素も含まれたホルスターだと個人的に思います。
現在はカイデックスホルスターに押されてほとんど使用を見なくなった上に新たにM17拳銃が採用されたことで姿を消していく事と思いますが、ピストルベルトに似合うホルスターが欲しくて今回ネットオークションサイトで購入しました。

米軍実物 M12ホルスターを購入

このホルスターは比較的入手しやすく、新品から中古までネットオークションサイトなどで販売しています。
放出品店やエアガンショップで販売していることも多いですね。

外観は見ての通りのナイロン製で少し懐かしさの感じるオリーブドラブ色となっています。
拳銃の上面側に当たる部分に樹脂製?の板が当てられており剛性が結構あり、生地も固めのクッション性がある素材の為見た目以上にがっしりした作りに感じます。
しかしナイロン装備系の宿命の加水分解からは逃れられない運命にあるようで樹脂製の部分からちょっと嫌な匂いが漂っています。
中古なのでちょくちょく汚損やテープ跡が見られるものの全体的には小綺麗な個体です。

米軍実物 M12ホルスターを購入

先代のM1911用の革ホルスター(レプリカ)と並べるとこのような具合でM12の方がややコンパクトに見えます。
革製ホルスターは加水分解しないためかなり古い実物モノでも使用できる様な個体も多いですが、定期的に手入れをする必要があります。
一方ナイロン製の場合経年劣化で寿命が来るのは革と比べれば早いものの手入れは不要でおそらくはコストも低いのでしょう。

米軍実物 M12ホルスターを購入
米軍実物 M12ホルスターを購入

樹脂製の部分は上部が大きく広がっており、ベルトクリップやフラップの固定部を兼ねています。
右側に装着した際に内側に来る面にはNSNナンバー等が刻印されており、逆の外側にはUSの刻印が大きく入っています。
製造は警察官向けの装備品などで有名なビアンキです。

M-12
PART#9388057
NSN 1095-01-194-3343
BIANCHI
INTERNATIONAL
19200

米軍実物 M12ホルスターを購入
米軍実物 M12ホルスターを購入

フラップ部は別パーツとなっておりベルトクリップを外すとフラップも外れる様になっています。
フラップの固定はワイヤー製の爪をホルスターの樹脂部分に引っ掛ける形になっています。
爪にはループが付いていて、内側にはゴムバンドが仕込まれている為下側に引っ張りながら引っ掛けて固定します。
中古の中にはこのゴムバンドが伸び切ってしまっているものも多いそうです。

フラップ部はワイヤー製のベルトクリップが装着されており、この部分がホルスター本体の樹脂部分に引っかかってフラップと本体を固定しています。
ベルトクリップはピストルベルトに丁度合うサイズになっており、強めのテンションで固定するためズレる心配は少なそうです。
このベルトクリップを逆側に装着すると左利き用として使用可能で、変更には部品交換や工具を一切必要としない非常に合理的な作りになっています。
ベルトクリップ金具の鉄板にも刻印があり、以下の様に記載されています。

BIANCHI
INTERNATIONAL
UNIVERSAL MILITARY HOLSTER
U.S.&FOREIGN PATENTS PENDING

米軍実物 M12ホルスターを購入
米軍実物 M12ホルスターを購入

便利なことにクリーニングロッド?も内蔵されており、樹脂部分の上部にあるボタンを外すとクリーニングロッドを取り出せます。
ロッドはループの部分にビアンキの刻印が入っています。バリ処理が甘く若干雑な作りですが使用には問題ないのでしょう。


米軍実物 M12ホルスターを購入

東京マルイ製のM9(旧製品)を差し込むとこの様な具合です。ややタイトでスライドが押される為親指でスライド後端を押し込みながら差し込みます。
タイト気味ですが、しっかりと保持され、安心感のあるホルスターです。
一部刻印からわかる様にM9専用というわけでは無く、M9と同程度のサイズのオート拳銃なら割と挿入可能です。

米軍実物 M12ホルスターを購入

同じく東京マルイ製のM1911A1を差し込んだ様子です。1911は大型の拳銃に分類されますが、こちらも挿入可能です。
ただ全長が長いので気持ち強めに押し込まないとフラップを閉められません。
余談ですが、サバゲー中などにガスブローバックのピストルをマガジン挿入状態でこの手のホルスターに格納する際は、コック&ロックの状態で入れる事をおすすめします。
ハンマーダウン状態でスライドが微妙に動くと製品によってはバルブが開放されてしまい暴発する恐れがあります。たいていは暴発するほどでは無い放出量ですが、昨今は価格の高いガスを無駄撃ちしたり、このせいでゲーム中にガス欠するおそれがあります。

米軍実物 M12ホルスターを購入

続いて個人的に愛用している東京マルイ製のUSPを差し込んでみましたが…
こちらは不適合でした。スライドや各部が太く、めいいっぱい差し込んでもフラップを閉じる事ができませんでした。

手持ちに無いので未確認ですがスライドが細いグロック等は問題なく使用可能だと考えられます。
以上の様にマルチまでは行かないもののかなりの種類の自動拳銃に対応可能と思われます。
米軍装備で使用する以外にもなかなか使い道がありそうなホルスターです。


ここまで紹介した所で実用する上でのデメリットも挙げていきたいと思います。

・ホルスター固定位置が非常に高い
・フラップの開閉にやや手間が掛かる
この点がゲームで実用する上ではデメリットになると思われます。
しかしこれはこのホルスターが悪いというよりもそういう設計思想だと考えています。

この当時の軍用拳銃は士官・下士官や特技兵・車両搭乗員等が護身用に携行する武器だったので、素早く拳銃をドローする事よりも拳銃を保護し、万一にも落とさない事を優先した作りになっています。
しかし銃を落とさない堅実な作りはサバゲーでも十分有意義で、スライド~バレルが覆われるこのホルスターは拳銃の汚損防止にも役立ちます。

ホルスターの固定高さはベルトクリップ式の泣き所ですが、後にM12ホルスター等を太腿に装着する為のアタッチメントが開発されています。
このアタッチメントとM12ホルスターは比較的少数例ながらもカイデックスホルスターに混ざって00年代でも使用されていますので、こういった使用方法も個性的で良いかなと思います。


つらつらと書いてきましたが、最近ヤ○オク等にM12ホルスターの中古が安価で大量に出回っています。
気になったらぜひあなたも入手してみてください。



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Posted by くさったみかん at 02:20│Comments(0)装備
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