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Posted by ミリタリーブログ at

2020年11月27日

話題のアレ 過去の記事を掘り返す



※このエアガンは今は僕の手元にはありません。もう手放してしまいました。

某ショップが国内団体承認済みを謳って炭酸ガスブローバックで出すMP5…ツイッターなどでもフォロワーさんが興味持っていたりとなにかと話題だけど…
個人的には…

やめておいた方が…と思えるテッポウでした。
まあ、もしかしたら改良されているかもしれませんので、期待も込めて辛辣に書こうと思います。

というかぜひ改良してください。以前と同じモノだったら買った人がカワイソウですよ!!!!

ひとまず過去の記事を纏めておきましょう。今回販売のラインナップにはクルツは無いですがフルサイズの出荷が落ち着いたら出すんじゃないですか?レシーバーが違うので海の向こうの生産上の理由で同時には出てこないだけだと思います。
中身はほとんど同じです。

外観レビュー編
バレル・チャンバー分解編
トリガーASSY分解編
難航編
ボルト分解編(最終回)

だいたいバラし方もわかると思います。

このMP5のいいとこ悪いとこ上げていきましょうか。

いいところ
・スチールプレスレシーバの質感、重量感
・落ち着いた仕上がりの樹脂部品
・高い剛性感
・キレの良いブローバック

わるいところ
・飛ばない
・壊れる
・当たらない
・壊れる
・調整難しい
・壊れる
・リアルさのかけらも無い内部構造
・壊れる
・リコイル殆ど無い(次世代M4の方がキックあるレベル)
・設計の欠陥による不調、破損多数

詳細解説します。

外観は良いです。意外なことにスチールプレスのレシーバーのMP5って結構少ないように思います。ほかはVFCくらいですかね?
初めて持つとその重さにびっくりすると思います。ずっしりしています。
ちなみに以前の販売分はクルツ系レシーバのみリアサイトが若干傾いて溶接されていました。僕は気にしていませんでしたが。
また、樹脂製のロアやハンドガードの仕上がりも非常にきめ細かいマットな仕上がりで小綺麗でした。マガジンの塗装が貧弱ですぐ剥がれる程度でしたが、結構好印象でした。
また、快調時の動作性は非常に高くバシッと素早いブローバックです。

燃費はCO2カートリッジ1本で2マガジン程度でしたが、2マガジン目はかなりしょぼしょぼになり、一応撃ててるって感じです。フルオートだと2マガジン持ちません。

さて、デメリットに入ってしまいます。

まず、飛ばない・当たらないです。
チャンバー周りの設計が不良です。ホップダイヤルが動きやすいので不安定です。あと、バレルの固定がイモネジなんで組み上げるとき失敗するとバレル凹みます。
更に海外製GBBにありがちなんですがノズル長が足りません。1~2.5mm程度不足するので超・つまずきHOPになり鬼HOPとションベン弾がランダムに出ます。

そして壊れます。すぐ壊れます。
ボルトキャリアの構造が不良なので脆弱な部位に強烈な力が掛かり、早ければ300発程度で破損が始まります。
また、柔らかい亜鉛合金(と思う)が多様されているので破損が始まると各部が猛烈に摩耗します。
最終的にボルトキャリアASSY交換しか道がなくなります。
また、ノズルがねじ込み式になっているので非常に緩みやすいです。緩むとチャンバー周りの調整がずれます。緩まないように強力なネジロックを使うとバラせなくなります。
ボルトキャリアの分解組み上げを数回すると摩耗が進みボルトがスタックするようになります。僕はそこで心が折れました。
あと、トリガー周りも亜鉛合金(多分)なので比較的早期にシア(ディスコネクタ)が破損すると予想できます。

破損や構造の不良が多く調整は非常に難航するでしょう。チャンバー周りも親切な作りではないので苦戦必死です。

そしてリアルじゃない内部構造。
モデルガンとして持つには不満な内部です。
というか内部的にはAR15系のガスブローバックガンです。
トリガーはAR15の構造を少しサイズアップした作りで、ボルトも非常にいびつな形状になっています。
リアル派の人はテイクダウンするとがっかりすると思います。
ガワはいいんだけどね。

リコイル無いのは別に気にしてなかったんですが、たしかにびっくりするくらいリコイルは無い。


まあ、そんな感じで非常に厳しいエアガンだったなと思います。
壊れるのは最悪いいとして、肝心の部品の入手性ですが…

時々手に入ります。張り切って販売している某エアガン屋は部品販売してくれています。でも壊れる部品はだいたい品切れ。
ブログに書けば心が折れた頃に入荷してくれるかもしれませんよ(笑)

無いよりはマシ。

ちなみに、全固体初速確認・調整済みと商品ページで謳っているのに箱出しで0.2g初速103m/s出た事も書いておきます。
クルツは初速高くなるんですもんね。

まあ、JA○G承認?だかで変わってるんですよね??????
そもそも改造防止措置が十分かも疑わしいですなあ!!
「危険な」炭酸GBB出してせっかく盛り上がっているCO2の機運を吹き飛ばすようなことにならないことを切に願います。

シール張って値段上げただけだったりしないといいけどね。  

Posted by くさったみかん at 00:42Comments(2)

2020年11月10日

エンハスドタクティカルロードベアリングベストを入手



TLBV後期型を入手しました。
タクティカルロードベアリングベストの略称でTLBVと呼ばれており、アメリカ軍で使用されたベストです。

一昔前はよく見かけたそうですが、自分は新参者なのであまり詳しくありません。
一般的にはマガジンポーチが斜めになっているものが後期型で縦になっているのが前期型のようです。



背面はこんな感じです。

このベストはLC装備の中のサスペンダーとマガジンポーチを統合したような感じになっています。
ベストのポーチはM16のマガジンを合計6本と手榴弾2発を収納でき、必要な弾薬をこのベストのみで携行出来ます。
下部のループにはピストルベルトを取り付け、ピストルベルトは従来どおりに水筒や、Eツールなどを取り付けるようです。

マガジンポーチがベルトから無くなる為ベルト部の装備に融通が効くようになります。



ショルダーパッドは従来のYサスペンダーよりクッションパッドが大型化し、より重量を分散させる作りになっています。
また、ショルダー部にループが複数取り付けられており肩に小型のポーチなどを取り付けやすくなっています。
写真では無線機のハンドセットを取り付けています。おそらくは、M1956装備よりショルダーパッドにポーチやカラビナをつける事が多かった為より便利に改良されたのだと思われます。

ウエストの調整は紐になっています。そのため後方や横から見た時、最近の装備には無い独特のシルエットになるのでかっこいいです。

背面部分もブットパックなどが取り付けやすいようにスライドキーパー(アリスクリップ)が通るループが用意されていたり、拡張性を意識した作りになっています。



マガジンポーチは2本、1本と斜めに配置されています。
結構タイトな作りで挿入にはコツが必要です。
ポーチが取り付けられているベースはメッシュになっています。


タグの写真です。05年度予算。ファステックスの製造年は2004年のようです。
比較的近年の製造です。ただこの後は急速にMOLLE装備へ移行していきます。
メディック用?なのかTLBVと同じ形状のMOLLEベストもあるようでLC系終焉期~MOLLE黎明期の装備は大変おもしろいです。

ひとまずは来週末のサバゲー用に装備をくんでみました。使用するのが楽しみです。  

Posted by くさったみかん at 22:02Comments(0)装備

2020年10月29日

インターセプターボディアーマー(レプリカ)入手



前々から欲しかったアイテムを入手しました。
ウッドランド迷彩のインターセプターボディアーマーです。
個人的な意見ですが、米軍正規部隊のボディアーマーは入手性が非常に悪く感じます。

ある時から防弾装備関連は放出品で出にくくなった…らしい等の噂も聞きます。一方現代の歩兵はボディアーマーの着用は必須なのでかつてと違って陸軍一般歩兵の装備再現は敷居が上がっているのかもしれません。

インターセプターボディアーマーは以前UCPカラーの物を入手しています。今回はウッドランド迷彩で、90年代後半からUCP更新直前辺りまでのウッドランド最末期の頃全般で使えますね。
また初期アフ等の特殊系装備でもやや古い年代での需要もあり、コアなアイテムの一つです。
個人的にはイラク戦争のイメージが強いです。3Cのデザート迷彩のBDUですが、ボディアーマーはウッドランドのままでした。
その色の対比がまたカッコよく思います。また、イラク戦争初期は装備はLC-2系統が幅を利かせており、MOLLEポーチよりボディアーマーの上からLC-2装備一式を着用する姿もよく見られました。


実物の他にかつて製造されていたレプリカが数種存在しています。
レプリカと言うとビミョーなイメージですが、ウッドランドのインターセプターボディアーマーの場合比較的評判が良いです。
実物は値が張る事と、レプリカの色味や質感が個人的には充分納得できるのがわかったのでお安いレプリカを購入。



背面です。
よく見かけるレプリカだと背面のMOLLEパルスがつながっているのですが、こちらは途切れています。
つながっているタイプもあるらしいのですが、途切れている方がウッドランド迷彩の頃はメジャーなように思います。

この頃は汎用性よりMOLLE装備をマニュアル通りに装着できる程度のパルスしか用意されていません。後年になるにつれてコマが増えて、UCPカラーになる頃は前後両面ともにほぼ全体にパルスが縫い付けられるまでになりました。

ウッドランドのMOLLE1・MOLLE2のマガジンポーチもほしいですね。意外と値段が高いのとLC-2で充分なので後回しになりそうですが。


SWATというメーカーのレプリカらしいですが、このメーカーのことはよくわかりません。
内張りは黒い生地になっていますが結構薄くやや不安になります。まあ内張りなので破れたらガッチリ補修してあげればいいだけです。

ヨーク&カラーアセンブリ(襟)もレプリカです。おそらく最初から付属していたのだと思います。
装着部分は実物と同様の構造になっています。



ソフトアーマーは付属しないもののスロートプロテクタも付属しました。有り難い限りです。


ソフトアーマーはIOTVのダミーソフトアーマーを作成したあまりのマットでさっと作っておきました。

某オークションにウッドランドインターセプターボディアーマーのセットでソフトアーマーも付属が結構いい感じのお値段で出ていました。
買ったばかりなのにこれは…と思ってしまいましたが非常に小綺麗に見えるのでコレクターな方は是非チェックされてみて下さい。  

Posted by くさったみかん at 00:44Comments(2)装備

2020年10月27日

ウッドランド始めました



ウッドランド始めました。
ことの初めは、いつもサバゲーを一緒に行く友人と寒くなって虫が減るので森のフィールドへ行こう…となったこと。
比較的現代よりの装備もしたいけど服がなあ…とサバゲーデビューで買ったレプリカのマルチカムを見ながら考えていた所ウッドランドの存在を思い出す。値段を調べるとなんとかなりお手頃な価格。

というわけでちょくちょく集めて行きます。
今日まずトラウザーズが到着しました。

ウッドランド迷彩は米軍の代表的迷彩服ですね。1980~2000年代に採用されていました。
見たとおり森林向けの迷彩服なので、実際の主な戦場となった砂漠では砂漠用の迷彩服が別途用意されました。
米陸軍では2004年だか2005年位に後継のユニバーサルカモフラージュパターン(UCP)が登場しました。これは全地域で使用可能とされていたので砂漠用迷彩を含めて置き換えられました。

個人的にはアメリカ軍といえばこれ!という迷彩だと思います。
使用していた期間が長いので入手性は非常に良いです。古着屋などにもたくさんあり、中にはオシャレに魔改造された物もあります。
長い期間で細かい変更点も多くあったようで特定の時期の物をピンポイントで入手するのは極めて難しそうでもあります。

今回入手したのはかなり新しい個体のようです。



バトルドレスユニフォーム(BDU)と呼ばれるこの迷彩服は、ベトナム戦争でのトロピカルコンバットユニフォーム(TCU別称ジャングルファティーグ)の影響を強く受けた作りになっています。
トラウザーズの場合、腰の調整ストラップにジャングルファティーグの名残を感じますね。ポケットはTCU同様ボタンが隠れる作りになっています。


前側がBDUではボタン留めになっています。TCUではジッパーだったのですが、何か不都合があるのでしょうか。個人的にはボタンだと脱ぎにくくてトイレを急ぐ時に困るのですが…
ちなみに後継のアーミーコンバットユニフォーム(ACU)でもボタン留めです。

またTCUと異なり膝とお尻の部分が布地が2重になっており補強されています。

最後はタグの写真です。



SPO100-04-0-0371とあるのでかなり新しい物のようです。
ゲームで履きつぶすにはちょうど良いものを手に入れました。あまり古いものはもったいなくて履けなくなりそうです。

近日ジャケットも入手予定です。  

Posted by くさったみかん at 20:56Comments(0)装備

2020年10月17日

セスラー製 ジャングルブーツを購入



8月9月とブーツがダメになってしまいました。
8月にナム戦装備でサバゲーに行った後、ジャングルブーツの手入れをしようとブーツを雑巾で拭いて砂埃を落としていたら…左足の外側、革と靴底を張り合わせている部分が破れているのを発見…
9月は初の現行系装備イベントに行った際、険しい地形の中でデザートブーツの右足踵の側面が破れてしまいました。

いろいろ出費が嵩み放置していたのですが、今月頭にやっとジャングルブーツを購入。デザートブーツは後回しです。
レプリカのジャングルブーツは結構種類があるのですが、ツイッターでナム戦装備界隈のフォロワーさんより中田商店で売っているセスラー製がオススメとあったので購入しました。

以前使用していたのはエスアンドグラフで販売していた物(現在主要サイズ在庫切れ)で実売価格約8千円でしたが、こちらは5千円程度で購入できます。

比較画像が無いのが申し訳ないですが、以下のような違いがあります。

・エスグラ製は牛革に対しセスラー製は合皮
・かかとの部分の革の形状がエスグラ製よりリアル
・靴紐を通すハトメがセスラーの方が頑丈そう
・セスラー製は細めの靴紐が付属
・(多分)セスラー製は踏抜き防止鉄板が入っていない

エスグラ製は見た目があまりリアルでは無いようで不評だったみたいですが、ハトメ以外はとても頑丈に出来ていた為、3年程度サバゲーやアホカリ、普段履きまで活躍しましたが、セスラー製は価格と耐久性のバランスがどの程度なのか、気になる所です。

ちなみにこういったブーツは猛烈に靴擦れすることが多いのでサバゲー用に買ったら、ゲームに使う前に何度か履いて歩いて慣らした方がいいです。
また、追加でクッションインソールを挿入して使用するとゲームやイベントで足を酷使しても疲れにくくなるので是非オススメします。
100均の物でも充分ですが、1000円以上する特殊素材で出来たインソールもなかなか良いですよ!

ナム装備的にはビブラムソールでリアルなレプリカが登場して欲しい所ですが…
ただ実物は貴重なので貧乏性な自分はもし入手しても履けないと思いますw  

Posted by くさったみかん at 00:01Comments(0)装備

2020年08月24日

ナム戦 米陸軍 RTO装備




先日サバゲーにいってきました。
一昨年にアホカリに参加し始めて以降ふつーの定例会ではあまりナム戦装備は着ていなかったのですが、ずっと楽しみにしていたアホカリは中止となり、他のイベントに行く都合上夏~秋のナム戦系イベントは行くことが出来なさそうなので今回やる気多めで装備をしっかり用意して挑みました。

が…想像どおりですが…暑さで数ゲームの参加。もう凄まじい暑さでした。湿度が低めなのでまだ快適でしたが、熱くて暑くて。
その代わりWEのM16A1は好調でした。ボルトストップがかからない以外は特に大きな問題なく楽しく撃てました。

さて…最初の写真の通り、前に入手したAN/PRC-77を装備したRTO装備で挑みました。
RTOとはラジオ・テレフォンオペレータの略で、無線手のことです。一気に無線通信が実用的となった第二次世界大戦以降の近代戦では必須の存在でベトナム戦争時はアメリカ陸軍の場合1個分隊に1名程度RTOがいたようです。

装備の大きな特徴は何より背中の無線機になります。
AN/PRC-77 RT-841無線機を専用の背負子で背負います。
この頃の背負子はコットンと金属で構成されており、一枚の板状になっています。

実際に僕が持っていった装備をご紹介します。





上部に無線機を引っ掛けてベルトで固定し、下部にはM1956 フィールドパック等を取り付け可能です。
今回使用していませんが、ピストルベルトを固定することも可能でそうすることでサスペンダーを使用せずに背負子でピストルベルトを吊るす事が出来ます。
多分本来想定されていた正しい装備としてはサスペンダーの代わりに背負子を使用する形だと思われます。
無線機にクレイモアバッグを引っ掛けています。クレイモアバッグは手頃な大きさな為クレイモアと関連部品を取り出したあとは兵士たちの雑具入れとして活躍しました。
RTOの場合、無線機のバッテリーを入れるのにちょうど良かったようです。
実物のバッテリーより小さいのですが四角い長方形の詰め物を入れてバッテリーを入れている様に見せています。肩に掛ける紐を無線機に引っ掛けて縛り、クレイモアバッグを固定しています。無線機の固定ストラップとうまく絡ませれば脱落対策はバッチリでしょう。

M1956 フィールドパックは後期型通称M61フィールドパックです。
食料や着替え、私物を収納しますが…収納力は低いです。着替えは下着程度しか入りません。
なのでパツパツに膨らませて置く事でかなり雰囲気が出ます。フィールドパックが丸くなっているか、ぺしゃんこかで背中のかっこよさが何倍も変わるのでフィールドパックを装備する際はぜひタオルとか使わない装備とかでパンパンにしてあげてください。
下部に畳んだポンチョを挟んだりするともっとかっこいいかもですね。ポンチョいつか欲しいです。



無線機の左側面にはコットン製のアンテナケースが取り付けられています。
アンテナケースはショートアンテナ・ロングアンテナ・ハンドセットが収納可能です。
移動や戦闘中はほとんどショートアンテナを装着しているでしょうから、アンテナケースの中にはロングアンテナが入っていて場合によっては予備のハンドセットが入っているでしょう。
ロングアンテナは持っていないのでとりあえずダンボールを丸めた筒を入れてフニャフニャにならないようにしました。
ハンドセットを入れるスペースは特小無線を入れるスペースにしました。ここから特小無線用のレプリカH-250ハンドセットを前側に出してゲームで使用しました。



右側面にはスモークグレネードを取り付けています。
スモークグレネードはヘリコプターや攻撃機など航空機との連携に必須でした。赤と黄1個ずつしか持っていないのでもっと増やしたいですね。緑や紫あたりは欲しいです。実際の兵士が実施していたかは不明ですが、脱落して紛失しないように太めの輪ゴムでレバーを固定しています。
ビニテで巻いてしまうのも雰囲気を壊さないのでいいかもしれませんね。

ここまで詳細に書いておいてアレですが、今回のこの装備は明確なモデルはありません。
当然軍装ガイド等の書籍を参考にいろいろ見ましたが、この背負子を組み立てるときは資料は見ないで、「何が必要なのか」を考えて組み上げました。
軍装でかなり大事な事だと個人的には思っています。歩兵は持てる荷物・武器の量に限りがあるので無駄なものを持って戦場にはいけません。
無駄なものを持っているとなにより自分が辛いので兵士たちは自分がらくをする為に工夫して必要な装備を必要な分、必要な時に使えるように装備しています。

例えばですが、無線機の予備バッテリーをクレイモアバッグに入れて無線機背面に取り付けて携行する例は確か写真であったと思うのですが、ここに装備すると当然背負った状態ではバッテリーを取り出せません。
不便そうに思えるのですが、無線機のバッテリーを交換するときはどのみち背中から無線機を降ろす必要があるのでこの位置でいいのです。
スモークグレネードは自分で取り出せないのでちょっと迷うのですが、ここに取り付けている例が多いのを見ると、自分で使うよりRTOのそばにいることが多い上司(=分隊長や小隊長)が使用すると考えると納得が行きます。

まあ、そんなこんなで楽しく装備を組めました。

ちなみに背負子以外の部分の装備は極めて基本形のM1956装備をベースに、マガジンポーチのみM1967として、1969年~1970年頃的な感じにしてみました。
M1967装備は1969年頃からちらほら使用例が出てくるのですが、特殊部隊用の配備が中心だったようで一般部隊だとかなり部分的な使用にとどまります。レギュレーションのあるイベントの場合はM1956の方が無難なんですが、定例会で一人で着る分には自己満足ですからアクセント的に使うのが楽しいです。



最近の運動不足も祟ってすぐ肩がやられてしまったので午後はPRC-77は降ろして、PRR-9・PRT-4に変えてみました。よりヘンテコなナム戦後期感が出ると思います。暑いのでTシャツも脱いで直接ファティーグを羽織っています。ボタンも留めるのは2個程度にして「雑」な感じを出してみました。

PRR-9は軽量なのですがそれでもヘルメットが結構傾きますね…インナーバンドをもう少ししっかり調整しないとダメかな?

久々のナム装備、ゲームは少しだけでしたがとても楽しめました。
みなさんもゲームで装備を着込む際は細心の熱中症対策をした上で楽しんでください。  

Posted by くさったみかん at 00:20Comments(0)装備

2020年08月16日

メイソンロックに向けて訓練?



来月開催予定となるMason_rock.V3 Phase.4に初参加することにしました。
僕も初参加なのでアレですが、ネットで調べてみるとMilsimを目指したイベントということで擬似的な空爆をシミュレートしたりと大変興味深いイベントです。
また、敵味方の識別や空爆などに必要な情報として自身や目標の位置情報がキーとなるイベントなので、GPSやコンパスが重要アイテムになります。

GPSもコンパスも入手したものの使えなくては宝の持ち腐れなので実際に使用する練習をしてきました。
コンパスはアナログながら重要アイテムだと思います。
写真のコンパスはYCM製のレンザティックコンパスです。日本製で安価な為入門用にはよろしいかと思います。確か使い方のメモも入っています。

軍用の定番であるレンザティックコンパスは独特の形状をしています。これは複数の機能を持たせたためで蓋を完全に広げると定規となり、一般的な地形図の1/25000のスケールも刻まれています。

複数の使い方があるなかで今回重要なのは離れたモノの方位(方向)を測定する。という使い方です。


蓋を立てて、黒いレンズは斜め30°くらいに傾けます。


レンズ上部のスリットから蓋の隙間を見ると銃のサイトの様な要領で遠くのモノをマーク出来ます。
この状態で視線をちょっとずらしてレンズを覗くと…


文字盤が見えます!外側の数値は「ミル」です。軍では結構使うのですが今回はとりあえず無視して内側の360°の方位でやっていきます。
これで離れた目標の方位を確認することが出来ます。


実際に練習するにあたって場所を決めて地図を用意する必要があります。
近所に適したと思われる場所が無いためちょっと遠いのですが新横浜公園を練習場所にしました。


新横浜公園は新横浜駅の北西、鶴見川付近の大きな公園です。公園内に日産スタジアム等の巨大設備があります。
なによりの特徴は公園一帯全てが調整池になっており鶴見川の水位が上昇した際は公園全てを水没させることで流域の街を守る設備となっています。普段は写真の通り緑が溢れた大きな公園になっています。それなりに視界が開けている様に思えたのでこの場所にしました。

地図は現代はインターネットを使用するのですが、スマホを使うのでは練習にならないので印刷して持っていきます。
国土地理院地図
こちらを使うことでお堅い地図を印刷出来ます。1/25000の地形図がほしいとこですが、A4サイズは携行しやすいので用紙に合わせて印刷して、距離などのスケールは都度計算して合わせて行きます。
国土地理院地図を使うことで正しい地図記号などの表記となりますし、等高線といった地形情報もしっかり読み取ることが出来ます。

現在いる場所を地図上に表示するには…
①ガーミンを使う場合は、ガーミンを起動し現在位置を測位してMGRS座標を取得します。
地図のMGRSグリッドの近い所から定規で端数の差異分の位置を南北方向と東西方向をそれぞれ測って線を結べば地図上に現在位置を表示出来ます。
※MGRSグリッドはUTMグリッドとほぼ同義です。詳しくは調べてください。

②コンパスを使う場合は、地図上でも目視でも明確にわかる2つの目標の方位を測って、その角度の通りに地図上に線を引けば2つの線の交点が現在位置になります。その交点とMGRSグリッドを比較して差を出して行けば現在位置のMGRS座標も算出出来ます。

ざっくり説明なので簡単に思える(僕自身そう思っていた)のですが結構たいへんです。

ガーミンを使う場合かなり楽、というか地図上で書いたり測ったりするのが中心なので外で練習する必要もたいして無いのですが、やはりコンパスは経験してみないとわかりませんでした。
2つの目標を決めて位置を割り出すのです。理屈はカンタンですが、意外にも2つの目標を決めるのが難しいのです。







どうでしょう、周りを見渡した写真と地図です。何もわからないとチンプンカンプンですよね。
なのでざっくりした情報から大まかな位置を見ていかなければなりません。
大きな目標となるのは、山や川、湖だとか巨大な建物、施設などです。
画像では不十分ですみませんが現地は高速道路の高架橋や鶴見川に架かっている道路橋と日産スタジアムそして鶴見川との位置関係を見るとざっくりした位置を考えられます。

正確な位置が必要になった場合ピンポイントな角度を図る必要が出てきます。
そうなると道路や日産スタジアムなどの幅の大きな目標だと方位を確認しにくいです。
地図上・目視共にピンポイントに測るとなると……
まず1つは電波塔があります。

電波塔は地図記号で位置が記されていますし、高くて細いのでどこからでも見えます。格好の目標物です。
新横浜公園のたいていの場所で1つの目標物として機能してくれます。

他には、特徴的な建物を地図で探して実際に見えるか確認し、目標物にします。


地図上で一番南側の丸は先の電波塔です。
一番北の丸は学校のようです。学校は日本の場合特徴的な建物なのでパット見でわかりますよね。
ミリタリー的に言えば、モスクとか、教会とかみたいに特徴的な形状の建物の可能性が高いモノを地図で探して見ます。もちろん見えそうな範囲で。


見えました。長方形の建物でしかも地図にも建物の形状が書いてあります。角の部分を使って角度をピンポイントで取ることができそうです。


地図中央の建物です。比較的大きい建物なので特定出来ました。これも角を使っています。

こんな要領で目標物を決定していきます。
建造物の他には山の山頂や、道路の交差点等、地図と目視両方で見つけられるモノを探していくことになると思います。
これは経験と発想だと思われます。また、事前に可能な限り下調べをしておくことでより容易に目標物を設定出来るようになるでしょう。
多少でも土地勘があるだけでかなりやりやすくなります。
あと2つの目標物は可能な限り90°程度離れた範囲で探すのが理想です。角度が近すぎるあるいは離れすぎている場合、2つの線の角度が浅くなり誤差が大きくなります。交差する角度がおおよそ90°程度の時が一番正確になりやすいです。


方位がわかったら地図上の目標物に線を引きます。
…が!このとき注意点があります。

真北と磁北の違いがあります。地図上の北とコンパスが指す北は違うのです。
地磁気がほんの少しずれているのでそこを加味しないといけません。
この地域は7°2'西側にずれています。今回は地図印刷時に斜めに磁北線を印刷するようにし、この傾いた磁北線を基準に角度を引くことで磁北分を加味しています。
この計算を忘れたりすると位置がだいぶずれてしまいますので何度か練習することで抜け漏れ無いようにしましょう。



まあ、長々と書きましたが実践した結果としては…

最初の位置測定は誤差約150m… 完全に失敗です。片方の目標物の方位が完全にずれているようです。
目標物を変更してもう一度チャレンジ!今度は誤差約50mまで近づきました。

コンパスのメモリが5°ずつの為もともとあまり正確な角度では無いのですが、まずまずの結果といえると思います。
位置を移動して、ガーミンで測位した結果を地図上に示すのとコンパスで方位を図り現在位置を確認するのを実践し、それを恐らくは一番正確なスマホのGPSと地図機能を使って答え合わせする形で練習を数回繰り返しました。

ちなみにガーミンetrexの測位とスマホのGPS機能の実力はこんな感じでした。

赤い丸は実際にいた位置
ピンがガーミンが示したMGRS座標
青い丸がスマホのGPS情報

ガーミンにはこのとき誤差約6mと出ていたのでおおよそ正しく測れていることがわかります。
スマホのGPSは2002年のガーミンとはやはり格が違い速度も正確さも抜群です。

やはり現在位置の確認ではGPSが優秀です。現在位置を確認するのにコンパスを使用するのは基本的には緊急時ということになります。
だからといってコンパスが無用なわけではありません。
現在位置の確認ではGPSが優秀ですが遠くを確認する上ではコンパスは重要です。
ガーミンなどのハンディGPSでは現在位置の確認しか出来ません。なので敵陣地の位置を確認したいなどといった状況の際はコンパスを併用することになります。

GPSで現在位置を確認し、コンパスで敵などの目標の方位を確認すれば目標の位置が予想出来ます。
この場合最後にネックになるのが目標までの距離です。
距離を測定するのは非常に難易度が高いです。横幅が大きくてかつ大きさが正確にわかる場合は両端のミル方位を測定しその差から計算することで距離を予想出来ますが、ほとんどの場合ミル方位の差を測定出来るほど目標は大きく無いと思われます。また、正確な大きさが不明な場合も多いと思われます。
現在だと軍用ではレーザーで距離を測るレンジファインダー等がありますが、なかなか安くはないので手に入りません。

なので現状では経験に基づく予想、になるかと思います。
目標の前後の地形などに特徴があれば距離の範囲を絞ることも出来ますが、完全ではありません。
そのうち距離を予想する練習もしたい所ですが、できればミルレティクル付きの双眼鏡かスコープが欲しいですね。

コンバットマガジンでは距離の把握は繰り返し訓練を積むことで目視でもある程度正確に距離をつかめるようになるとはありますが…
個人的には距離の感覚が苦手なので難しいかもしれませんネ…


イベントはまだ1ヶ月ちょっと先ですが、こうやって勉強や練習をして新たな知識を得るのが楽しみの一つです。
ひとまずはイベントの無事開催と僕が足を引っ張らずに任務を遂行出来るように頑張りたい所です。
何にしても非常に楽しみです。  

Posted by くさったみかん at 22:27Comments(0)イベントその他

2020年08月04日

装備品を安全に保管したい



ナム戦装備のほとんどはコットンで作られた布製品です。
ナイロン系の装備に変わり始めたのはベトナム戦争後半の70年代以降です。

コットン装備は水分を吸いやすく、乾きにくい欠点があります。これは現場も兵士たちも苦労したことでしょうし趣味で集めている我々にも問題となります。
今年は梅雨が非常に長く雨量も昨年よりかなり多かったです。そのため部屋の湿度が高く、サビやカビ等が発生する危険性を感じました。
ちょっと今更感ありますが持っているM1956装備系の保存方法を改善してみました。

ちなみにこんな細かい事せずにエアコンで除湿ガンガン回していればあまり関係ないかもしれません。
空調機未設置で更に海が近く湿度・塩害があるあまりいい場所では無いので不使用時はしっかり保存してみます。


衣類用防虫消臭剤と冷凍バッグを購入しました。
冷凍バッグは大きめのサイズが良いです。衣類保存袋とかもいいでしょう。予算やしまう装備品の大きさに合わせて調達しましょう。

防虫消臭剤は600円くらいでたくさん入っている奴が手に入ります。

やり方は簡単で、冷凍バッグに装備品と防虫消臭剤を一緒に入れて片付けるだけです。
何なら衣装ケースとかに収納している方は冷凍バッグいらないです。僕はかごに入れているので冷凍バッグを使用しました。


こんなかんじに。

当初は除湿剤を買おうと思っていたのですが虫害も考慮してふつーに製品を買いました。
そんな高くないですし、せっかく集めてきた実物装備をダメにしてしまったらとても残念ですので保管に一手間かけてみます。

定期的に天日干ししたりするのも有効でしょうね。
装備は組んで飾っておくのもいいですが、飾らない時はしっかりバラバラにしてキレイに畳んであげて、保存が利くように配慮して収納してあげたいですね。

ところでMOLLE2のポーチ等の内側がベタついてきたときはどうするのがいいんでしょうかね?
ツイッターで誰かが重曹が利くらしいと言っていたが…今度試してみますかね。  

Posted by くさったみかん at 20:13Comments(0)装備

2020年08月03日

東京マルイ フルオートトレーサー購入



東京マルイ NEW フルオートトレーサーを購入しました。
NEWとありますが製造終了した旧製品と比較して新しいという意味で現在は旧製品はほとんど流通していませんから特に気にする必要はありません。

インドアゲームやナイトゲームをやらないので今までトレーサーは買う必要を感じていなかったのですが、来月参加予定のMilSimイベントにて夜間任務があるとのことでトレーサー使用推奨と案内がありました。給付金ももらったのでせっかくですから購入しました。

以前と違い今はトレーサーはそれなりの種類があります。今回購入した東京マルイ製以外にもクロステックやエーステックなどの小型モデルなどがあり、比較検討して購入製品を決めました。比較したポイントは以下です。

1 使用する予定の夜間任務は最大3時間程度連続の可能性がある
2 夜間任務は交戦を主体としない任務の可能性がある
3 発砲した際確実に動作して欲しい
4 M4カービンに装着して大きな違和感が無い
5 バッテリー持ちの充分さあるいは交換可能なバッテリー

1~3ですが、最近定番の海外製トレーサーは問題が出る可能性があります。
それは便利な機能の一つ、オートOFF機能です。点けっぱなしを防ぐオートOFFですが、通常のサバゲーと違い比較的長時間連続で行動する場合出撃時に電源を入れても交戦までに切れてしまう可能性があります。そのためシンプルなマルイ製にしました。
また、3~4はどれもそんなに問題では無いんですが、5の電池もちは一応、交換可能なマルイ製に分があると考え、また流通在庫が充分にありすぐ購入出来たのでこれに決めました。

陸一般的にはM4にサプレッサーを付ける事は無いでしょうから見た目に関してはそこまで気にせず他の機能を重視してみました。
特殊系でサプレッサーの使用例がある場合は小型トレーサーを仕込んだりすると見た目を崩さずにトレーサー使用出来るんですが、それはそれで小型トレーサーの入手や加工、運用を考えると大変そうです。

さて、早速入手したので動作チェックも兼ねて開封しました。



本体と説明書、六角レンチとスペーサー、蓄光弾が付属です。
六角レンチはハイダーを外す為に、スペーサーは干渉する部品がある機種用みたいです。

東京マルイ製だけあって説明書は丁寧です。また、電動ガンの説明書側にトレーサー取り付けの説明がある場合もあった気がします。
海外製品って、説明書が一切付属しない場合がほとんどなんですよね。使い方がだいたいわかってたり、自分で調べたり出来る人はいいんですが、そうでない場合はしっかり国内製品を買うか、丁寧に教えてくれるお店で買いましょう。



本体は外装が金属製で結構カッチリした印象です。着脱用の滑り止めのローレットが刻んであります。


電源スイッチはこちらで写真はOFFの状態。押すと押し込んだ状態で止まりONになります。
ONの状態だと発砲しなくても電池を消耗します。
こちらに14mm逆ネジが刻んであるので各種エアガンに取り付け可能です。


マズルは非常にシンプルです。


スイッチ側を回すと内部ユニットを取り出せます。
こちらを取り出して電池交換を行います。


電池キャップ。ここを外してバレルを囲う様に単4乾電池4本を挿入し蓋を締めて組み立てます。
使うときだけ電池を入れましょう。保管するときは電池を抜いておかないと電池の液漏れでトレーサーを壊してしまいます。

最後に重量を測ってみました。




トレーサー+単4アルカリ乾電池4本 172g
トレーサーのみ 126g

あまり重くは無いですが、マズルがあまり頑丈で無いモデルのエアガンに取り付ける場合は注意が必要そうです。

実戦投入が楽しみです。
また、冬場のラストゲーム間際に使ってみるのも楽しいかもしれません。  

Posted by くさったみかん at 20:32Comments(0)エアガンその他

2020年07月22日

IOTV gen1入手!!



IOTV gen1を入手しました。

もともとは手を出すつもりはなかったのですが… 2008年頃の米陸軍一般だとちらほら部隊ごとに更新されてたりして気になっているアイテムでした…
そんな中秋に参戦予定のイベントのドレスコードが2010年代ということで…流石にOTVだと無理が…演習装備ではたっぷり使われていますが…
共に参戦予定のフォロワー様が使っていないので…とハナシがあり入手に踏み切りました。

IOTVはアメリカ陸軍等で使用されているボディアーマーでおおよそ2008年頃から現在に至るまで使用されているボディアーマーです。
現在まで何度か改良がされており、確か最新はgen4だったのかな?もちろん迷彩はマルチカム(多少語弊がある名称かも)になっています。
その中でも最も初期のgen1と呼ばれるモデルになります。

使用例等はまだ調べ足りないので語れるほどでは無いのですが、現在はあまりメインでは使用されていません。
しかし先日のアメリカ国内騒乱による州兵出動や、演習の再は未だに使用されているケースがあるようです。




インターセプターボディアーマー(OTV)を置き換えるボディアーマーがIOTVであり、OTVの欠点を補完しされに機能を高めたようなモノになっています。
OTVは単体では比較的シンプルなベスト様の服ですが、IOTVは知識の無い人は着ることすら出来ないと思われるくらい複雑になった印象です。

インターセプターボディアーマーは優秀なボディアーマーでしたがイラク戦争やアフガニスタン侵攻などで複数の欠点が露呈しました。

・側面の防御力の低さ(横に継ぎ目が来る構造上の隙間)
・モールに装備を多数取り付けると重量で前開きの部分が開いてしまう
・重量が重い時の着心地の悪さ
・負傷した際脱がすのが大変
等が上げられたようです。
側面の防御は後にESBI(サイドプレート)とソフトアーマーを取り付ける外付けポケットを取り付け、前が開いてしまう問題はFLCベストを支給してしのいだものの、無駄が多く、サイドプレートと肩や脇の被弾で重症を負うのを防ぐDAPSと呼ばれるアーマーも装備すると重量が凄まじいことになることも問題視されたようです。

IOTVでは、それらの問題がおおよそ解決しているように思います。重量もOTVよりはマシみたいです。
それらの点を踏まえて紹介していきます。


これまでの前開きのボディアーマーから完全に脱却して現代のプレートキャリアの様式になりました。そのためOTVでは不可能な「開き」が出来るようになりました。
着用手順は複雑で、開きの状態で頭を通して、

インターナルエラスティックバンドというデカイゴムバンドをお腹の所で左右から引っ張りあわせて固定します。
このゴムバンドがなかなか絶妙で適切に調整すると少し重さを軽減してくれる感じがします。
また、エラスティックバンドと一緒に背面側のソフトアーマー部が回り込んで来ます。これが結構重要。


次は前側のパネルを上に跳ね上げてカマーバンドを左右から引っ張ってきて前に貼り付けます。
この時に前側のソフトアーマー左右をしっかりたくし込んであげます。
カマーバンドを固定したら前のパネルを下に戻す。これで完成。文章だとわかりにくいですね。
米兵の着用動画とかもあります。

複雑な着用手順になった代わりに、重量負担の軽減になっている構造や、ソフトアーマーが側面にしっかり回り込んで隙間なく守ってくれる構造になっている事がわかります。


またカマーバンド内側にポケットがありここにESBIを挿入することが出来ます。OTVだとESBIキャリアが必要だったのが純正状態で取付可能で内側に取り付ける構造の為ESBIを装備してもポーチの取り付けに支障が出ません。


クイックリリース機能も装備されています。前側の首元にある取っ手を引くとIOTVはバラバラになり、簡単に脱ぎ捨てる事が可能です。
これで負傷者の手当や溺れた際の装備の緊急投棄が容易になりました。
ちなみに戻すのは結構面倒くさいので試しに引く前によく構造を確認しておきましょう。


エラスティックバンドやカマーバンドの調整は背面を開けて行います。
ここの微調整は肝心なのでしっかり合わせておきました。
クイックリリースのワイヤーが通っている構造が確認出来ます。


ショルダーストラップは左側は取り外せる?様になっていますが何の為か今ひとつわかりません。
右側はクイックリリースのワイヤーが通っている為開かない作りになっています。

IOTVはその作りの複雑さと機能性の高さに手にとって驚きました。
ただ、凝った作りの分着たり脱いだりするのがちょっと手間ですね。しかし装備やプレート等で重くなっていると着脱のしやすさは逆転するのかもしれません。

今回は写真忘れましたが、OTVから変わった点にお尻の部分の追加アーマーが新規で用意されました。
ロアーバックプロテクターという名称のようです。グローインプロテクタの様に背面から吊るす装備になります。

後は入手予定ですがまだ未着荷なのが襟の部分、ヨーク&カラーアセンブリです。
IOTVかつUCPカラーの当パーツは比較的入手難な様でしたが幸運にも入手できそうです。
OTVの時はヨーク&カラーアセンブリが側面~背面を守って前側はスロートプロテクタが用意されていました。
IOTVでは前開きでなくなったこともあり、ヨーク&カラーアセンブリがフロントとバックの二分割構造になっているようです。

到着がたのしみです。
このボディアーマーを秋までにイベント様に装備に組んでいく予定です。

ご覧いただきありがとうございます。  

Posted by くさったみかん at 00:11Comments(0)装備