2022年02月23日
M9バヨネット再現計画始動
先日さらっと触れたM9バヨネット… 進めていこうと思います。
発端は昨年末に知り合いからM9バヨネット用のシースを譲り受けたことです。
上の画像のODのシースがそれですが、実物のシースを入手しました。
しかしコレはベルトクリップ部が欠品しておりそのままでは使用できない状態なのでそこをなんとかしようと言う所からのスタートでした。
M9バヨネットは米軍で採用された銃剣であり、Wikipediaを見るとM16A2の導入に併せて採用されたとあります。
従前のM7バヨネットはM16A1採用時に導入された銃剣ですが、デザインや機能はソレ以前のM14やM1ライフルと同様のものでした。
一方M9では新機軸が多く搭載されサバイバルナイフとしての機能が強化されています。
その一例に以下のような機能が搭載されています。
・ワイヤーカッター
・簡易のこぎり
・栓抜き
・シースに砥石を内蔵
一方、高機能故に重量が大幅に増えて現場からは敬遠され海兵隊などではあまり使用されていないようです。
今回入手した実物は一般的なM9バヨネットとは形状が違う比較的後期のアイテムのようです。
恐らくはワイヤーカッターを使用したときの負傷事故防止のために鞘本体の形状が変わっています。
写真で並んでいる黒い方は後述するレプリカです。
さて、今回はまずベルトクリップを作成して実物のシースを装備に着用出来るようにすることが第一の目標です。
ワイヤーカッター機能のためにこのシースはファステックスで鞘本体とベルトクリップを分割出来るようになっています。
ベルトクリップはM12ホルスターで使用されている特殊な形状の金属製クリップになっています。
ピストルベルトに対応するこのクリップは現在あまり市場で見ない形状です。
探してみても単品売りは無いようなので、来月に米軍放出品のM12ホルスターの中でも状態が悪く価格の安いものから調達予定です。
ファステックスはITW製なのでネットで同型と思われるものを購入しました。が、まだ届いていないのでコレもまだです。
ナイロン製のベルトは1.5インチ幅のものを用意します。
国内では38ミリ幅として流通していますね。
…この辺は進まないので先にラバーナイフを入手しました。
M9銃剣のレプリカとして販売されているものです。1500円。
実物のシースへの挿入もOK。ちょっと渋かったのですが、刀身にシリコンオイルを吹けばスムーズに。
グリップのモールドも結構かっちりしており悪くない感じです。ただ、全体的にバリが多めです。
特に着剣リング回りにインジェクションピンの跡がガッツリあるのは気になるかもですが、雰囲気は十分でしょう。
着剣装置も問題ないですね。E&C・東京マルイともにOKです。
当然こちらにも鞘が付いてきます…
まあこの安っぽいこと…ベルト部なんてペナペナです。
しかし折角なのでこちらも可能な限りリアルに仕上げていこうと思います。
やることはざっくり2点、シンプルです。
・ナイロンベルト部の自作
・OD色に塗装
ナイロンベルトは実物用のベルトクリップを作成するのでそのついで?でやっていきます。ただ材料や機材の都合上続編に…
今回は塗装前に鞘本体の樹脂部品を改修していきます。
全部バラしていくと鞘は2分割出来ます。
実物のシース本体には、ナイフ本体の固定ベルトと砥石を覆うベルトを固定するドットホックが付いています。
レプリカでは再現されていないためホック設置の準備をします。
ネットで探した画像をもとに位置を決めて4mmで穴あけをしました。
プラモデル感覚ですね。
ナイフ本体の固定ベルト側は裏のリブが干渉するので切除します。
全体の表面は塗装に備えて紙やすりで表面を荒らしておきました。
バリは除去しましたが、ヒケはめんどくさいのでそのままです。
ドットホックですが、ひとまず手芸コーナーで買ってきました。15mm径のモノでジャンパーホックとか、アメリカンホックとか呼ばれてます。
実際の作業時はミリタリーショップで買う米軍仕様のホックを使用しますが、サイズは同一なので検討用に調達。
あと、コレには打ち具と呼ばれる取り付けようの治具が付属します。
打ち具を単体で購入すると結構いい値段するのでコレを買いました。ホックそのものは練習用にもなります。
あとはシース本体のホックですが、調べた画像を見るとネジで固定されているようです。
それを再現するためにサイズが合いそうなネジも購入。
M4×10の皿ネジです。長いと銃剣に干渉しそうなので一番短いものを。
画像はすでに取り付けされていますが、サイズはバッチリでした。
裏側はワッシャとナットで無難に固定されています。銃剣に干渉しないか不安でしたが、問題なし。
これで後はナイロンベルト系と塗装です。
面倒で尻込みしていましたが、一気に進んできた感あります。(実際はあまり…)
ひとまずやる気のうちにもう少しやっちゃいます。
ドットホック固定用のネジ、ホームセンターで買ったものでユニクロ仕上げでギラギラしています…
軍装品にキラキラした金具は似合わないのでお手軽になんとかしてみます。
ネジの黒染め、モデルガンマニアとかは黒染め液を持っている方も多いかもですが無いので簡単に…
クエン酸で済ませます。100均に売ってます。
クエン酸の粉を適当に水で溶いて、その中にネジを入れて数時間放置します。
なんか泡が出ていますね。
だいたい4時間くらい漬けて左の新品から右の状態になりました。
思ったより真っ黒にはならなかったですが、ギラギラ感は減ったので良いでしょう。
細々進めたので後は部品待ちです。
まあ、塗装やら縫い物やら一番めんどくさい所になってくるのですが…
無事進めたらこの記事の続きを書くでしょう…
ちなみにナイロンベルト部はざっくり設計?は終わっています。後期のモデルと違って一般的なM9銃剣用の鞘のベルトは非常に複雑な作りでめんどくさいですね…
あと、すっかりスルーしていましたが前期のM9銃剣には小物入れ?のナイロン製ポーチが付属するようなのですが、今回はそのポーチは再現しません。
そこを作ろうとすると多分もう少し千円札積めば実物が買えます。
でも印象的なアイテムなのでそのうちなんとかしたいですね。
LC-2 9mmマガジンポーチで代用する手もあるのですが、蓋の形状が違うので結構目立つんですよね…
うーむ…
Posted by くさったみかん at 23:29│Comments(0)
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